2人が本棚に入れています
本棚に追加
/41ページ
“心乃しか、名前呼び捨てにしたくないだけ”
その時、心乃のことをすごくいいなと思ったのを覚えている。
はにかみながらそう言った彼を見て、こんな風に愛してくれる人が欲しいって思った。
私は今までの彼氏とは、なんとなく付き合って、なんとなく別れて。
確かに好きだった、けど、彼が心乃を思うように今までの彼氏を愛せたかって言われると自信はないし、逆もまた然り。
『...いいなぁ』
『ん?何が?』
『私もあんたみたいな彼氏欲しいかも』
『は?!おま、頼むから俺に惚れるなよ?』
『...心配しなくてもあんたの性格は絶対惚れんわ!ガキだし!もっとクールな大人の人がいい!』
『お前みたいなの、相手にされないと思うけど...』
『ほんとうざい!馬鹿マキ!!!』
最初のコメントを投稿しよう!