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昼休みは、学年が違う彼らがゆっくり会える貴重な時間。
どうせなら二人きりがいいんじゃない?って思うんだけど、そんなことはないらしい。
...いや、そんなことないのは、こいつの方だけか。
もう一人は別にいいよ、と言いながら私にすごい視線を送ってくるから。
「空気読め」って。
読んでやらなくもないさ、別に。
でも私だってこの子と会えるのは部活のときだけだ。
...なーんて言い訳してるけど、本音は、ふたりと一緒にいる時間が楽しくて好きなだけ。
邪魔してごめん、マキ。
「...それでね、りぃちゃん、その時山中先生がね」
「うんうん」
「麻生くんにこう言ったんだけど」
「麻生って誰だよ」
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