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「その時気づいた...私もマキくんのこと好きだったんだって。でもマキくんが私のことまだ好きでいてくれるかわかんなくって、勇気が出せなかった。
マキくんとはその後普通に話せるようになったけど、すぐに卒業しちゃって。
だから私は決めたの。マキくんと同じ高校に行こうって。
もし合格したら告白しようって」
ウチの高校はいわゆる進学校ってやつで、心乃にとっては最初はレベルが高すぎたらしい。
でも1年間死ぬ気で勉強して、なんとか合格したらしい。
「受験生の間はマキくんとほとんど会うこともなかった。また忘れられちゃうかもって不安だったけど、合格したら自信になる気がして、がんばったんだ。入学式の日、勇気を出してマキくんに会いに行ったらめちゃめちゃびっくりしてた。でも笑顔で『入学おめでとう』って言ってくれた」
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