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七海くんと喋っているのは、私も知ってる人。
去年同じクラスだった曽我(そが)くん。彼なら話しかけれる。
「お、新美。おはよん」
と思っていたら、こちらに気づいた曽我が先に声をかけてきた。
「おはよ、曽我。そこ私の席なんだなぁー」
「おわっ、まじでか!ごめんなー!てことは新美、マキの隣の席なんか!ふたり知り合い?」
私と曽我のやりとりに、こちらに背を向けていた七海くんが振り返って軽く会釈をする。
「女バレの新美さんでしょ?心乃と仲いいよね」
「ハイ出ましたー。二言目には『心乃』!新美気をつけてね。聞いてもないのにコイツすぐのろけるから!」
「ばっかおまえ...誰彼構わずそう言うのやめろ!新美さんとはほとんど喋ったことねんだよ!」
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