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そう言って頬を染めた七海くんは、思っていたのとだいぶ違った。
バレーにストイックで、クールなエース。
他人にも自分にも厳しく、チームをひっぱる存在。
だと思っていたんだけど...
「ほれみろ!新美さん黙っちまったじゃねぇか!」
「心乃ちゃん大好き過ぎなお前に引いたんじゃね?」
「だから新美さんにそういうこと言うのまじでヤメロ!!!」
目の前で顔を真っ赤にして、曽我に殴りかかろうとする七海くんは、普通の男子高生そのものって感じ。
しかも...
「七海くんって、そんなに曽我にからかわれるほど、心乃のこと好きなんだ...?」
「そーそー。せっかく隣の席になったんだからいろいろ聞いてからかってやれよ、新美。こいつ普段クールぶってっけど、心乃ちゃんのことつつけばすーぐ熱くなっておもろいから」
「てめぇさっさと自分のクラスへ帰れ!!そして2度と来るな!!!」
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