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「よかったー。七海くんのこと、私本当はあんまり良く思ってなかったから」
「え、なんで?」
「だって去年、入学してすぐの心乃にアプローチかけにいって付き合ったじゃん?心乃にそんな気はあんまないように見えてたし...だから」
もっと軽い人だと思ってたーと、私があっけらかんに言うと、七海くんはちょっと不貞腐れた顔をしてぶつぶつ言った。
「別に顔だけじゃねーし...あいつは...」
「何ー?聞こえなーい!」
「なんでもない!もー、俺も新美さんこんな人なんて思ってなかったよ!めっちゃズケズケくるじゃん!」
「...え、ごめん。ほんとごめん。馴れ馴れしかったよね...本当すみません。他人様と適切な距離をとるのが苦手で...」
「気にしいかよ!ほんとに思ってたら言えないから大丈夫だわ!」
「ほんとに...?」
「ほんとだって!」
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