君との出会い

2/2

5人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
「ごっごめん!」 こいつにとってはさすがに.....引くよな。 男同士だし。 「ホントにゴメンな。」 「名前は?」 と、彼は俺の目を透き通ったブルーの瞳で見つめてきた。 まるで、捨て犬のような目で.... 「えっと、俺の名前は、青空 光。」 「ひかり?」 「ああ。君は?」 「名前??んー?ないなぁ。」 名前が ないんだ。 「君、名前無かったのか。」 「ウン。」 彼は、悲しい顔をしていた。 「エッと、それなら俺が名前つけてやる!!!!!」 と、俺は同情で名前を考えようと思った。 「じぁ、青とか?「ツキヒ。」 ツキヒ?なんだ。もう名前、考えてるんじゃねーか! 「カタカナでツキヒがいい!」 ......カタカナでツキヒか。 良い名前だ。 「じゃあ今度からツキヒって呼んでね!」 かわいい笑みをこぼしたまま彼はどこか寂しげな顔をしていた。 「おい。どうした?ツキヒ。」 「僕、これからどこの家にに帰ればいい?ここに帰ってきてもいい?」 今にも泣きそうな目をしている。 「ここに帰ってきても良いよ....でも、昔ダレかと暮らしてたのか?....」 「光と出逢うまでは、前のご主人様と暮らしてたんだ。でも、ある日..優しかったはずのご主人様が、僕をまるで性奴隷のように扱った。」 性、奴隷?? 「本物の家族になれたと思ったのに。 そして、そんなときに僕を作った博士から手紙が送られてきて、そこにはこっちに戻ってこないかと書いてあった。」 .... 「僕は、とても複雑な気持ちだった。 前まで優しく接してくれたご主人様 。 でも今は、性奴隷として扱われている僕。 そんなときにやって来た一通の救いの手紙。 とても迷ったんだ。」 ……何を迷うんだよ? 「でも、ご主人様の屋敷からなんとか抜け出して博士のもとえ行って、ボロボロになったからだを修理してもらったんだ。 そして、次の主人のもとえと送られた。 博士も、僕の事を大切に思っていない証拠だった。」 俺は、きずいたときには涙が止まらなくなっていた。 「ツキヒも、苦労してきたんだなぁ!(涙)」 「!? どうして泣いているんだイ!?」 「よし!これからはこの俺とツキヒで幸せな家庭を作ろう!!」 とかなんとか言って、俺たちの日常が始まった。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加