103人が本棚に入れています
本棚に追加
いつもの様に目を覚ました。
「‥‥‥ん?」
何かがおかしい。でもソレが何なのか分からない。
「‥‥‥」
落ち着け自分。
どうやら頭が混乱しているみたいだ。
まずは周りを見てみよう。
横は壁で窓がある。床は洋式で、小さくて何も乗せてない綺麗な水色テーブルが置いてある。
壁の所には、お洒落な本棚。
えーっと、服装は、少しぶかぶかのパジャマ。頭には何故か包帯が巻いてある。
自分が今寝てたとこはベットで―――
‥‥‥?ここ、誰の部屋!?
カサ。
「!?」
何か動いた?
「‥‥やあ」
「!?」
いきなり声かけられてびっくりした。
「やっと起きたね」
ドアの方から声がした。振り返って見ると、ゴシックパンク系の服装をした男の人が立っている。
「‥‥‥誰?」
あ。
思わず言ってしまった。‥‥‥でもこの男の人は誰?
「え?」
彼が驚いた顔をした。彼の黒い瞳が私をじっとみる。
「あー、冗談?」
「違う!」
半切れしながら怒鳴った。
彼が少し困った顔をする。
「‥‥‥」
沈黙が少し続いた。
「‥‥‥ん~、じゃあ、自分の名前は分かる?」
彼が私の顔を覗きながら聞いた。
「…わたしの、なまえ?」
「‥‥‥」
少し考えて青ざめた。「な、んで?わからない!?」
「‥‥‥え?」
それが彼と私の始まり
最初のコメントを投稿しよう!