†ケツラク†

4/4
前へ
/33ページ
次へ
‥‥‥燐はコンビニに行ったまま帰って来ない。 「‥‥‥」 まあ、いいや。今のうちに頭の中を整理しよう。 確か、私の名前は碧で、彼は燐。 燐は私の従兄弟。 ここは、燐住んでいる家。 私はここへ遊びに来て、その帰りに階段から落ちたらしい。 「‥‥‥?」 そういえば、何で私はここへ遊びに来たんだろう? 燐はそれについて一言も言ってないし。 ‥‥‥やっぱり、何か変だ。 「‥‥よし」 私はベッドから降りた。 辺りを探索してみよう。 「…えーっと―――」 ふと、ベランダを覗いて見た。 ベランダには、太陽を浴びながら干されている洗濯物がある。 「‥‥‥?」 あれ?私の洋服がない? それに、鞄も。 軽い不安に襲われながらドアへ向かった。 ‥‥‥やっぱり。 私の靴らしきモノが玄関の何処にもない。 「‥‥う。」 突然、軽い吐き気がこみあげた。 私は壁にもたれながらトイレを探した。 トイレはすぐに見つかった。 私は吐き気を堪えきれずに少し戻した。 ざあ 吐き気がおさまり、トイレの水を流した。 ズキン ズキン けれど、今度は頭痛が私を襲う。 あ。これはちょっとヤバイかも… ズキン ズキン 意識が朦朧とする。 ズキン ズキン やっとのことでベッドについた。 ズキン ズキン 「‥‥ッ。もう、だめ」 私は横になるとすぐに深い眠りに落ちた。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

103人が本棚に入れています
本棚に追加