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‥‥‥燐はコンビニに行ったまま帰って来ない。
「‥‥‥」
まあ、いいや。今のうちに頭の中を整理しよう。
確か、私の名前は碧で、彼は燐。
燐は私の従兄弟。
ここは、燐住んでいる家。
私はここへ遊びに来て、その帰りに階段から落ちたらしい。
「‥‥‥?」
そういえば、何で私はここへ遊びに来たんだろう?
燐はそれについて一言も言ってないし。
‥‥‥やっぱり、何か変だ。
「‥‥よし」
私はベッドから降りた。
辺りを探索してみよう。
「…えーっと―――」
ふと、ベランダを覗いて見た。
ベランダには、太陽を浴びながら干されている洗濯物がある。
「‥‥‥?」
あれ?私の洋服がない?
それに、鞄も。
軽い不安に襲われながらドアへ向かった。
‥‥‥やっぱり。
私の靴らしきモノが玄関の何処にもない。
「‥‥う。」
突然、軽い吐き気がこみあげた。
私は壁にもたれながらトイレを探した。
トイレはすぐに見つかった。
私は吐き気を堪えきれずに少し戻した。
ざあ
吐き気がおさまり、トイレの水を流した。
ズキン ズキン
けれど、今度は頭痛が私を襲う。
あ。これはちょっとヤバイかも…
ズキン ズキン
意識が朦朧とする。
ズキン ズキン
やっとのことでベッドについた。
ズキン ズキン
「‥‥ッ。もう、だめ」
私は横になるとすぐに深い眠りに落ちた。
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