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「あ、あの!あんまり見ないでください!!」
「ふっ…分かったよ。向こうで待ってる。」
課長はリビングに移動して、本を手に取り読み始めた。
「どーしよう…」
実は、私…料理が超苦手!!
「あの…課長?出来ましたけど……あのー…」
「やっと出来たか。もう腹が減ってどうにかなりそうだ。」
そんなにお腹が減ってるなら…大丈夫かな?
「ちょっと、見た目はアレなんですけど…」
「いいから、早く持ってこい。」
「はぁ…どうぞ。」
私は思い切って、作った料理を課長の前に出した。
「っ!!!?」
言葉を失う課長…それもそうよね。
こんなにコゲコゲ炒飯。何も言えないよね…
「…確認だが、完成形だよな…?」
「やっぱ、もういいですっ!食べないでください!!」
「食べるって!いただきます。」
課長は、両手を合わせてそう言って、一口食べる…
「…。」
何も言わずに食べ進める。
「あの…味は…?」
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