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それは…それだけは、絶対に嫌!!
「でも、お母さん?ちょっと急すぎるって!」
「やっぱりお袋さんだったのか?」
課長の言葉に、目を合わせる事も出来ず、ただ頷いた…
『あら?課長さんと一緒なの?』
課長の声が聞こえたらしく、お母さんの声のトーンがオクターブ上がる。
分かりやす過ぎっ!!
「えっ…!?今、たまたま一緒だけど…
でも、課長は本当に忙しい人だからっ!」
『電話、代わってちょうだい?』
「えっ!?」
お母さんの無茶ぶりに課長をチラッと見ると…
「貸せ。…俺だろ?」
まるで全てを把握しているかの様に答えてくれた。
恐る恐る電話を渡す…
「もしもし、望月です。先ほどは、失礼しまして申し訳ありませんでした。
何か問題はありませんでしたか?」
何でスラスラこんな事が言えるんだろう…
こんな人が恋人だったらな…
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