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「前にも思ったんですけど…課長のマンションって…!?」
「なんだ。不服か？」
「とんでもない!!この辺りでは一番高級なマンションだから、夢みたいで！」
「…夢？
……突っ立ってないで、早く入れ。」
俺が住むマンションは、４ＬＤＫ。
大体、家庭向きに作られているから、俺が１人で住むには広すぎる…
そう…
俺が、１人で暮らす様な部屋じゃないんだ…
「課長？…どうかしたんですか？」
「…いや、何でもない。」
俺は、渡辺を部屋に入れた。
まさか“明日香”以外にあの部屋を使わせる事になるとは…
「この部屋を使え。」
「うわっ！広ーい!!こんな広いお部屋、使ってないんですか!?」
「…好きに使ったらいい。」
「何でこの部屋だけ何も荷物がないんですか？」
「えっ…？」
「いや、この部屋…まるでワザと空っぽにしてるくらい綺麗だから…」
さすが。
女のカンは、怖いくらい冴えてるものなのかもな…
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