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車を探しに行った時に偶然、藤井さんに会ってしまって
泣いてる私を心配してゲームセンターに連れて行ってくれました。
一瞬、あなたの事を忘れられるかなって思ったんですけど…
藤井さんのキスを拒んでしまいました。
私は、“恋人”が欲しいんじゃない。
“望月渉”が欲しいんだって、痛感させられてます。
でも…
独りよがりは“愛”じゃない。
だから、忘れます。
早く忘れられる様に、明日、課長の顔を見て感謝を伝えて、このマンションを出ていこうと思ってます。
短い間でしたが、ありがとうございました。
幸せになってくださいね。
渡辺沙耶
―――――――――――――――――
「くそっ!!!!」
―ドン!!
俺はテーブルを殴り痛みで心のモヤモヤを誤魔化す。
このままでいいのか…?
「良いんだ。
……このままで…良い……
んな訳ねーだろっ!!!!!!沙耶っ!」
俺は家を飛び出した。
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