❤お・ま・け❤

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❤お・ま・け❤

月日は流れて… 俺たち夫婦は、新たな宝物を授かった。 また、この“宝物”がやんちゃで… ―パタパタ 病院の駐車場に停めた途端に、車から飛び降りる。 「こら、美月!走るな!危ないだろう?」 ―バタンッ! 「うわぁ~ん!!うわぁ~ん!!」 「ほら、だから言ったのに…」 「うわぁ~ん!!パパ…だっこ…」 転んだ美月は、俺に助けを求める。 だが、手を差し伸べたりはしない。 「あれー?美月はお姉ちゃんになったんだから、立てるはずだけどなー?」 「うぅっ…」 そう。 美月は、お姉ちゃんになった。 数日前に俺たちの“家族”が増えたんだ… 美月の弟だ。 ―コンコン 「は~い。」 愛しい妻であり、頼もしい母でもある… 「沙耶…体調はどう?」 .
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