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沙耶は、俺に最高の笑顔をくれ、ゆっくりと立ち上がった。
「あかちゃ~ん、おねーちゃんだよー!」
一生懸命、背伸びして話し掛ける美月の頭をゆっくりと撫でて、スヤスヤ眠る太陽を抱き上げた。
そして…
「うわぁー!いいなー!
みつきも、あかちゃんだっこしたいー!」
沙耶は、俺に太陽を抱かせる。
「最初は、パパが呼び掛けて?」
「えっ…?」
「パパ、いいなー!みつきもだっこしたい!」
「美月?今からね、パパは赤ちゃんにプレゼントがあるんだって。」
「…プレゼント?」
「そう…お名前っていう、プレゼント…」
「おなまえ?
パパー!あかちゃん、おなまえあげてー!」
美月が、俺の顔をキラキラした瞳でジーッと見つめる。
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