十四話

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「母さんはあの人と結婚式したとき私と同じだった?」 こんな日にあの人を思い出すのも嫌だけど母さんが結婚式を挙げたときはどんな感じだったんだろうって知りたかった。 私と同じで緊張していたのかなって。 「まぁね、緊張したわ」 母さんも同じだったんだ。 一生の一度の結婚式だからかな。 そんな会話をしていると式の人が来たみいで。 「失礼します。そろそろ式を始めますので新婦側のご家族の方は会場へお願いします。新婦様、もうじき新郎様が来られますので」 「じゃあ、奥様。私たちは先に会場へ行っていますね」 「未遥、先に行ってるわね」 母さんと琴祢さんはそう言うと控え室を後にした。
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