4人が本棚に入れています
本棚に追加
/99ページ
序章
本を読むのが好きだ。
それは小さい時からそうだったらしい。
字が読めない頃は母親に本を読んでくれるように毎日頼んでいた。
字が読めるようになると、常に本を持ち歩いていつも読んでいた。
学校に通うようになっても変わらなかった。思い返せば、私の思い出はいつも本と共にあった。当時のことを思い出そうとすると、友達の顔より読んでた本の内容が浮かんでくる。
私はそのことに、あまり疑問を持っていなかった。「みんなそんなもの」だと、本気で思っていた。
「みんなそんなもの」ではないと気付いたのは、高校生になってからだった。
最初のコメントを投稿しよう!