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「芹沢も、こいつには気を付けろよ。八方美人だから。口は上手いからいい奴に見えるけど、とにかくとんでもない」
「あれ?女子にやさしい間宮なんて初めて見る。なんで?」
柾木がすかさず茶々を入れた。
「当たり前だろ。芹沢はクラスメイトなんだから、拗れると俺が面倒…」
「あの、とんでもないってどういう?」
気になったのでつい口を挟んでしまった。
「こいつは簡単に女と付き合うんだ。でもすぐ面倒になったり飽きたりして別れる。その時にいつも俺を使うんだ」
彼女と約束してても「間宮に用がある」とか言って、だんだん距離をとっていく。当然、納得できない女が俺に苦情を言いに来る。
「…だから俺は大抵こいつの元カノに恨まれる。もういい加減にしろよ、柾木」
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