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あと少しで謎が解ける…というときに本の世界から引き離されて、芹沢は少々機嫌が悪かった。
「いいや、帰らない。篠田さんは帰りなよ。俺は間宮を待つ」
「なんで!?いいじゃん帰りにお茶しようよ~」
「あのね、篠田さん」
そう言うと、男子生徒は芹沢を一瞥して一瞬ためらう、が口を開いた。
「俺は篠田さんの告白、断ったよね?付き合えないってはっきり言ったよね?」
「……でも、友達としてならって…」
「確かに言ったけど、それは篠田さんが押し切ったから。そんで俺は、女子の【友達】と二人だけで帰ったり、遊んだりしたくない。後々面倒だろ。今のあんたみたいに」
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