4人が本棚に入れています
本棚に追加
「面倒って…ヒドイ。それにこんな、人がいるとこで言わなくても……」
「そうかもね。でも俺はあんたとだけは付き合いたくないって、今は本気で思ってる」
「そんな…」
女子生徒のくしゃくしゃになった顔から、みるみる涙が溢れ出てきた。
……なんで修羅場になってんの?私の前で?
女子生徒はそこでやっと、呆然と成り行きを見ていた芹沢に目を向けた。
「見てんじゃないわよ!!!!」
「だって目の前にいるから……」
言い終える前に、女子生徒は去って行ってしまった。
「えーー」
芹沢は口を開いたまま、女子生徒が消えた図書館の出入口を見ていた。
最初のコメントを投稿しよう!