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◆事件の概要◆
2008年7月1日、岩手県の川井村(現:宮古市)の山中でその事件は起こった。
被害者の女性は6月28日から消息不明になっていた宮城県に住む佐藤梢さん(17歳)。
死因は絞殺。
首を絞められたのちに山中の橋から沢に向けて遺棄されていた。
特に誰かから恨みを買うような事もないごく普通の今時の女の子だった。
ほどなくしてコンビニの防犯カメラを手掛かりに一人の男性が容疑者として浮かび上がる。
小原勝幸(当時28歳)という男である。
現在彼は全国指名手配中であり、その中でも悪質、凶悪な犯罪者にしか見られない100万円の報奨金が懸けられている。異例の措置である。
コンビニの防犯カメラには佐藤さん失踪日の6月28日に小原さんと佐藤さんが一緒にいる姿が映っていた。
さらに佐藤さんの友人の証言によるとその日、小原さんから電話が掛かってきて会う約束をしていたという。
7月1日の遺体発見日に田野畑村の県道で小原さんは飲酒運転の末電柱にぶつかり自損事故を起こしている。
その日は実家で一泊したが、翌7月2日の午前中に親戚の車で鵜の巣断崖に送ってもらい友人や弟に自殺をほのめかし、遺留品を残して投身自殺したと見せ掛けて逃亡する。
7月29日に岩手県宮古署は小原さんを佐藤梢さん殺害の容疑者と断定し指名手配した。
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