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ー聡明視線ー
世間はすっかりクリスマス一色になっている。
誠「聡明、お前は冬休み家に帰んのか？」
今、私は食堂にいるんですね。
そして今声をかけてきたのは葉塚 誠<ﾊﾂﾞｶﾏｺﾄ>。
この学校の料理長をしている顔の厳ついヤクザさんだ。
ニックネームはマコっちゃん。
聡「んー、私は帰るな」
誠「そっか。湊は？」
湊「…あ？…オレも帰るぞ？」
マコっちゃんが呼んだ〝湊〟と呼ばれる男の本名は天龍寺 湊<ﾃﾝﾘｭｳｼﾞﾐﾅﾄ>。
湊は私と同じ一般教員だ。
因みに私はこの人の事が好きです。
私はこの人にすごく嫌われてるけどw
誠「なんだ…みんな帰っちゃうのかぁ」
湊「マコっちゃんは帰らないの？」
誠「帰ったら息子が家出する」
湊「そりゃ、一大事だな」
誠「だろ？」
どんだけ嫌われてんだ？マコっちゃんw
因みにマコっちゃんは息子が一人。
湊には息子が二人いるんだ。
湊「なんならオレん家くっか？」
誠「聡明が嫉妬するから遠慮する」
聡「…いや、その程度では…」
湊「じゃあ、聡明ん家行けば？」
誠「沙羅さんや聡明から聞いた感じ双子がとにかくヤバイらしいから出来れば聡明の家には行きたくないなw」
聡「……だってこないだ雪合戦でお手製の爆弾飛んできたし」
誠「どういうことだよwww」
湊「もうあり得ないよなwww」
聡「ウチに来たら死ぬと思うよ？w」
湊「ははは」
誠「ははは」
湊「そういやもうすぐクリスマスだな」
誠「そうだな」
聡「息子にプレゼントとかあげる？」
湊「あげる予定」
誠「…何なら受け取ってくれるかな？」
聡「……意表を突いてドスとかは？w」
誠「意表の突き方www」
だってヤクザの息子ならドスでもいいんじゃね？って思っちゃうじゃんw
思わないって？w
聡「湊は？」
湊「彬彦は外国の小説や本とか訳の分からん事を言ってたし、直人は直人で宇宙船とか訳の分からん事を言ってたわ」
誠「宇宙船www」
聡「なに？作るの？」
湊「作れねぇーよ。秘密基地が限界だわwww」
誠「聡明は？」
聡「今日聞こうかなって思ってる」
湊「とんでもないものを欲しがったりしてなw」
聡「止めてよ！シャレになんないから！w」
どうせろくでもない物を欲しがるんだろうから…あの子たちは。
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