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ー聡明視線ー
今は夏!
私も沙羅もちょっとした夏休みモードですw
私はともかく、沙羅が長期休暇を取るのは珍しいからみんなで旅行に行く事にした。
船に乗って海を見ている私達w
ちなみに美樹は船の中でやってる激辛選手権とかお腹に良くない感じのイベントに参加していった。
参加料は3000円。
全ての料理を食べ切った者には300万円。
完全なる悪徳商法な気はするけど、美樹が食べられない辛いものとか何故か存在しない気がする。
あんなに目を輝かせて真っ赤なものを食べている娘を見ていたら、私は食べてないのに胸焼け起こし始めちゃったよ。
沙「大丈夫か?聡明」
聡「別に船酔いではないからね…」
沙「全く余計なところで余計なものやってるからね…でも、あれは開催してから1度も完食者のいないイベントだよ」
聡「美樹は?」
沙「凄く幸せそう」
聡「周りの反応は?」
沙「アンビリバボー感がやばいw」
そりゃ、図体のでかい大人達が呻きながら食べてるのに対して、こんな子供が笑顔でバクバク食べてたらサクラかな??ってなるわな…。
でも、美樹のが1番ヤバイ色してるんだよな。
きっと開催側も必死になって美樹をリタイアさせようとしているんだと思う。
リタイアしないよ。美樹は。
だって…家じゃこんなに辛いものは食べられないんだから。
あの子の味覚はやっぱり、いずれは人を殺す気がしてならないわ。
怜「パパー!アレ見て」
聡「なに?」
怜衣が柵から身を乗り出して海面を指さした。
どこを見てと何も無い。
私も身を乗り出して見ていたところ、怜衣に足払いされて、バランス保とうとした時に肩甲骨らへんに蒼真くんの飛び蹴りを食らってそこまま海に落ちた。
なんてことするんだ!コイツらも!!
怜「イエーイ(σ゚∀゚)σ」
蒼「やったーやったー(ノ≧∀≦)ノ」
沙「…お、おい。お前ら…聡明、着替え足んなくなっちゃうじゃん…」
怜「現地調達!」
全く。
私が泳げなかったらどうするつもりだったんだよ?
沙「あ、聡明!後ろシャーク!!」
聡「え?ジョーク??」
沙「違うわ!!」
遠くてよく聞き取れなかったけど、とりあえず後ろを見てみた。
そしたら大きなサメがいた。
聡「サメだっ!!!」
噛まれてるなぅ。
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