48人が本棚に入れています
本棚に追加
捨てたと言っても。
どうしようもない時があって。
夜の街で、大して知りもしない男に声を掛けられるのを待つ様になった。
欲の捌け口。
そう思ってくれて構わないけど、本当は一人で眠るのが嫌だから。
誰でも良いから傍に居て欲しかった。
「孝之さん…今日は遅くなるかしら?」
美沙子ちゃんの声に考えるのを止めて、笑い掛ける。
「西陽も強くなってきたから、もうすぐ来るよ。お邪魔虫は退散しないと。」
私の言葉に嬉しそうな美沙子ちゃん。
最初のコメントを投稿しよう!