第1章

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日曜の夕暮れ。 午前中に家事を済ませているし、真っ直ぐ家に帰る気になれない。 こんな時はドライブに限る。 喧騒を抜け、海辺へと向かえば。 目指すのは潮の香りでも細波の音でもない。 開け放された空。 一時間程で着いた場所は冷たい浜風に吹かれるけど、春の空を綺麗に見せてくれた。 日は沈んで、見えるのは月と星。 季節外れのオリオン座を探して、次はアルデバラン。その向こうの六連星。 家族で何度も見上げた。
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