第1章

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「お姉さん。一人?」 急に声を掛けられても、頭が上手く動かない。 「降りておいでよ。空は広いんだ。」 私の涙で少し濡れてしまった彼の手は空を指差した。 最初は、野良が私に"おいで"って言ってくれたんだね。 優しさをくれたんだね。 ねぇ。野良は今どこで何してる?
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