第1章
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車から降りて、空を見た。 誘っておいて野良は一言も話さずに、でも、離れずに空を見てたから。 沈黙に耐えれないのは私で。 「貴方だれ?」 なんて聞いて。 「誰だろう。」 って野良が答えて。何故か私は。 「猫が好きなの。飼いたくてペット可のアパート借りたのに。」 「飼えないの?」 他愛ない会話をした。 「一人でお留守番させたくなくて。」 「変なの。」
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