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彼女は、教えて貰った事に真剣に頷いているミクが信じられなかったのか?冗談が好きなの?と聞いてきたが、
「…冗談って、なんですか?」
と、冗談の一つも知らなかった事実に余計に驚くと、目眩でも起こしたかのように頭に手をやって一気にクラクラと疲労してしまった様子になってしまった。けれど、そうさせてしまった理由が、本当にミクには分からない。
「先生、どうしたんですか?」
だからそう聞いたら、
{……待って………、考えるから…待って…‥}
と、溜息混じりに云われてしまったので、云われた通りただじいっと次に何か云われるのを待っていた。
~こうしてかれこれ待つ事。四、五分後、
{これまでに返されたテストってまだある?}
と、またさっきとは違う質問をされたので、あれこれ答えるよりも、とにかくこれまでに返されたテストを見せれば良いんだ。と判断したミクは、すぐ近くにある棚まで行ってA4サイズの長方形の空箱に一応一年間分づつきちんと教科分けしてまとめて片付けておいたそれを全部持ってきて、
「これが一年生の時ので、これが二年生の時ので、これが三年生の時ので、一番上が国語でしょ?次が理科でしょ?次が…」
と、現在までに受けたテストを年代順に、箱を開けた時に上側にしておいた順番番に説明しながら机の上にきちんと角と角を合わせて列を整えながら並べていって見せたが、家庭教師のお姉さんは褒めてくれるのでは無く、またさっきよりも深い溜息をついて、とても不機嫌そうにこう云った。
{あのさ…、普通はね‥‥、順番に並べるんじゃ無くてさ…‥、これから四年生になるんだったら、去年の、三年生の時受けた後半のテストを見せるし……、うん。せめてもっと見せたとしても三年生始めた時からのテストまでだよね?}
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