第1章

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「ま、待てよ! 俺らはそんなこと見てないぞ! どういうことなんだよ!?」 良は、慌てたようにライムを問い詰める。 「だから、余計に分からないんだよ。」 問い詰める良に対し、ライムは冷静に答えた。 「良くんと私はそれを見てない。良くんそうだよね?」 「うん。絶対に見てない。」 佐織は、何かを考えている。どうやら、佐織も何か気づいたことがあるようだ。 「みんな、笑わないで聞いてくれる?」 佐織が真剣な眼差しでみんなを見る。佐織が、このような場面でふざけたことを言わないのは、ここにいる全員が分かっていた。 佐織は、自分が考えていることを話しはじめた。
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