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「お前は………一体、誰なんだ?」
静寂の中、ライムが白いモヤに向かって話しかける。
しかし、それに対し、返事はない。
「なあ………お前だろ? さっき俺たちに、こっち来いとか言っていたのはさぁ!」
良の声は、震えていた。
だが、良の問いにも何も返事はない。
静寂の中、ポタポタと落ちる雨の音が耳に響いてくる。そして、風も強まってきており、その音が耳の横をかすめるようだ。
そのような中で四人に白いモヤのほうから声が聞こえてくる。
「何でここにいるの?」
四人は、白いモヤから声が聞こえたことよりも、その質問が何を意味するのかという疑問がまず先に出る。
何故ならば、それは白いモヤのほうからではなく、こちらが聞きたいぐらいだったからだ。
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