第1章

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「少しだけヒントをあげる。」 「ここは、あなたたちの通っている高校。長府学園で間違いない。でも、まったく同じじゃない。ここは、歪んだ学園。まず、その意味をあなたたちでしっかり考えること。あなたたちなら、真実にたどり着くことができるはず。」 「そして、もうひとつ。これがいま教えることのできるヒント。」 そう語りかけると、白いモヤは拡散するようにすぅーと四方八方に散らばる。 そして、白いモヤは消える。 消え…………た? しかし、すぐに白いモヤは姿を現す。上下左右から再び、どこからともなくそれは現れ、中央へと集まりはじめる。
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