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まず、白いモヤは下のほうから集まり、次第に上へと上がっていく。
どんどん、白いモヤが濃くなる。
あ………あれは?
ライムはすぐに思い出す。理科室で安芸先生が見せた映像。その中に、長府学園の制服を着た少女がいた。見覚えはあるが、どこで見たのか分からない少女。
その少女の姿を白いモヤが形どる。
その少女は、ライムたちに何かを訴えるよな目で見ている。その目は心なしか寂しそうに感じる。
そして、白いモヤはまた四方八方に散る。
今度は、数分経過しても四人の前に白いモヤが現れることはなかった。
ようやく、四人の前に現れた白いモヤが消えた瞬間だった。
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