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「消えた………ライムたちが見たっていうのは、あれのこと?」
良は、ライムの顔をまじまじと見る。
「良にも今度は、しっかり見えただろ? あれでも、ただの煙だと思うか?」
良は、首を横に振る。
もう良は、ライムと佐織が見たこと、経験したことは、幻覚でも錯覚でもなく、信じがたい現実であることを理解する。
それは、ライムが言ったことの半分しか、経験していなかった佐織も同じきもちであった。
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