第1章

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ポタポタと落ちていた雨が突如、大雨になる。 「うわっ、降ってきやがった!! ドアも開かないし、どうすんだよ!!」 「いや、そうとは限らないぞ。」 ライムがドアノブを掴み、ドアノブを回す。さっきまで、回らなかったドアノブが嘘のようにスムーズに回る。ドアを手前に引く。 「ライム、すげぇ!! どうやったんだ?」 「話はあとだ。とりあえず、またドアが開かなくなると困るから、早く出よう。佐織、美代、先に出てくれ。」 佐織と美代は、先に出る。そして、その次にライムと良も屋上から出る。 そのとき、ちょうど五時間目の終わりを告げるチャイムが校内に鳴り響く。 結局のところ、ライムたちは五時間目をサボるような形となってしまったのである。
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