第1章

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教室に向かって歩いているライムと良。 おかしい………。 外は、大雨で前が見えないくらいのどしゃ降りになっている。なので、生徒は廊下でおしゃべりをしているか、教室でおしゃべりをしているかのどちらかである。 何で、廊下に誰もいないんだ………? 普通なら、教室に向かう途中の廊下に必ず二、三人は廊下でおしゃべりしている生徒がいるはずなのに、いまは誰もいない。 休み時間なのに………何で、誰もいないんだ……… 不安がよぎる。授業中ならいざ知らず、いまは休み時間である。さきほど、五時間目終了のチャイムが鳴ったのをしっかりと覚えている。 「なんで誰もいないんだろうな………ハハハ。」 良もこの異変にどうやら気づいているようだ。 休み時間というのに、廊下に誰もいない。そして、他の教室をのぞいてみても、誰もいない。 どういうことなんだ? 二人は、そう思いながら教室へと向かうのであった。
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