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ライムと良は、教室の入り口の前に立つ。ドアが閉まっている。
いつもなら教室のドアが閉まっているということは、なかなかない。閉めるのは、放課後ぐらいである。
ライムはドアに手をかけ、教室のドアを右方向にスライドさせる。
「あれ?」
良は、ライムより先に教室に入り、教室中を見回す。
「何で誰もいないんだ?」
良は、不思議そうにまだ教室中を探し回る。
ライムも教室中を見回すが、誰もいない。
「ライム君、これ、どういうことなの?」
ライムが振り向くと、佐織と美代が教室に入ってきてきた。
「分からない。俺と良が来たときにはもう誰もいなかったんだ。」
「そう………」
佐織は、その一言しか出なかった。
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