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二階は、嘘のように静まり返っている。まだ、休み時間というのにおしゃべりどころか生徒の姿すらない。
必ず授業終了後、どこかの教室の廊下では、先生と話をしている生徒たちがいるのだが、それも見当たらない。
普段は他の教室に勝手に入ったりしないのだが、今回は話が別で、勝手に入らせてもらう。
念のために掃除用具を入れてあるロッカーの中も誰か隠れていたりしないかと、各教室を確認するのだが誰もいない。
そして、何か手がかりとなるようなものがないかを探しても、それも見当たらない。
「誰もいないみたいだな。」
これ以上、二階を探しても時間の無駄だった。
そのとき、六時間目開始のチャイムが鳴り響く。
そのチャイムの音は、四人しかいないからだろうか。いつもより、さらに音も大きく、鳴り響いているように聞こえた。
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