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ライムたちは、職員室のドアの前に立つ。
職員室の中を覗こうとしてもカーテンを引いており、中を見ることはできない。
ガラスをそっと開け、カーテンの隙間から見ることはできないか試すが、ガラスには鍵がかかっており、それは不可能だった。
普段、職員室は生徒と先生の壁をつくるものではなく、どの生徒でも先生に気軽に質問や相談などができるように開放的にするというのが長府学園の方針だ。
だが、それがいまはどうだろうか。カーテンは閉まり、中を見ることもできず、開放的とは真逆、閉鎖的以外のなにものでもない。
いつもとは違う職員室。
誰もいない校内。
職員室のドアの前に立つライム、良、佐織、美代。
いつもとは違う雰囲気を醸し出す職員室。
「みんな、開けるぞ、いいな?」
ライムがそれぞれの顔を見て、確認する。その表情は、全員、うなづきはするものの緊張からこわばっていた。
ライムはゆっくりと職員室のドアを開けた。
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