第1章

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「おい………」 良が話しかけるが、みんな無言のままだ。 「行ってみよう。」 ライムは足音を消すように給湯室へ近づく。そのあとを良たちもついていく。 給湯室のドアの上部には小さな曇りガラスがあり、そこから中に人がいるのかを確認することができる。 よほど、小さかったり、下にしゃがみこんでいなければ、人影ぐらいは判別できる。 給湯室は、電気がついており、曇りガラス越しではあるが、人影があることを確認できた。 ライムたちは、給湯室の前に集まる。 「開けるぞ?」 ライムは小さな声でみんなに確認する。 そして、ライムがドアを開けようとしたとき、 「えっ?」 と声をあげる。 ライムがドアを開けようとしたまさにその瞬間、給湯室のドアが開いたのである。
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