第1章

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「みなさん、いきなりだが、責任の取り方にはどういう取り方があると思う?」 教室の中ならともかく、この大きな体育館で、一年生を除いた全校生徒が集まる中で、答える者はいなかった。 「じゃあ、質問を変えよう。たとえば、この学校で何かニュースにもなる問題が起こったとする。そのとき、この学校の問題の責任を負うべきは誰だ? これは、3年2組の…………そうだな、横山。お前、答えてみろ。先生方、どちらからか横山君にマイクを回してくれませんか?」 安芸先生が使っているマイクとは別のマイクを横山へと他の先生が渡した。
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