第1章

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安芸先生は、舞台の上から生徒たちを見下ろす。 さっき、ここから出ようとして入口で結構、死んだな。だが………。 3年2組の生徒は…………いち、に……………… ろく………………じゅうく……………まだ半分は残っているか。 どうしたい? …………。 分かったよ。望み通りにやればいい。好きなように。 いつのまにか安芸先生の横には白いモヤが立っている。 気のせいだろうか。ライムには、白いモヤと安芸先生が会話をしているように感じた。言葉を発する会話ではなく、目で意志疎通をしているような、そんな感覚を覚える。
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