第1章

156/234
前へ
/234ページ
次へ
えっ………? ここにいる者以外は、誰も生きていないと思っていた。少なくともこの長府学園内では、そうだとばかり思っていた。しかし、実際には違うことが分かる。 よく、考えてみたらあることを思い出す。 体育館にライム、良、佐織、美代以外に遅れてきた人物がいる。それは、いま目の前にいる安芸先生。そして、それを確認して、一人の先生が体育館から出ていった。 念のためにどんなときも一人は、職員室に待機しなければならないので、安芸先生の代わりの先生が一人、職員室へ向かったのである。 「みんな、どうした? 沼田先生がいるのにびっくりしたのか? まあ、仕方ないかもしれないか。」 そのように言う安芸先生は、沼田先生を横目に見る。 ライムたちは、教壇の上にいる安芸先生ではなく、その横に立っている沼田先生に目を向けるのであった。
/234ページ

最初のコメントを投稿しよう!

515人が本棚に入れています
本棚に追加