第1章

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ライムは、良をどうにか支えたが衝撃のあまり、体勢を崩し、その場に座り込む。 「だ、大丈夫!?」 心配するように、佐織と美代もライムと良のもとに駆け寄ってくる。 「イッテェ………ライム、すまねぇ……」 「ああ、相変わらず、短気だな。冷静になれよ。」 ライムは、痛みをこらえて良に話しかける。 そして、安芸先生を睨むように立ち上がる。 だが、安芸先生はどうやら沼田先生と何かを話している。 どうにかそや内容を聞き取りたいが、聞き取ることはできない。 安芸先生と沼田先生がライムたちの方向を見る。 「お前らぁっ!! さっさと席に戻れ!!」 四人は、言われたとおりに特に反抗などをせずに席に戻る。 「良!」 席についた良を呼ぶ安芸先生。良は、その声にビクッとする。 安芸先生は、ニヤリと笑いかける。 「命拾いしたな。」 安芸先生の表情に背筋が凍るような寒さを感じた瞬間であった。
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