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ライムは、良をどうにか支えたが衝撃のあまり、体勢を崩し、その場に座り込む。
「だ、大丈夫!?」
心配するように、佐織と美代もライムと良のもとに駆け寄ってくる。
「イッテェ………ライム、すまねぇ……」
「ああ、相変わらず、短気だな。冷静になれよ。」
ライムは、痛みをこらえて良に話しかける。
そして、安芸先生を睨むように立ち上がる。
だが、安芸先生はどうやら沼田先生と何かを話している。
どうにかそや内容を聞き取りたいが、聞き取ることはできない。
安芸先生と沼田先生がライムたちの方向を見る。
「お前らぁっ!! さっさと席に戻れ!!」
四人は、言われたとおりに特に反抗などをせずに席に戻る。
「良!」
席についた良を呼ぶ安芸先生。良は、その声にビクッとする。
安芸先生は、ニヤリと笑いかける。
「命拾いしたな。」
安芸先生の表情に背筋が凍るような寒さを感じた瞬間であった。
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