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「僕が幻想郷を出て、もう何百年になるのかな?」
「貴方が外の世界を漂ってみたい……そう言うから、私が外の世界に出してから、もう二百年以上よ」
「へぇ~。僕も相当な時間を飛んでいたんだね?知らなかった」
「本当に相変わらずね?その、貴方ののんびりした性格」
「そうかな?紫さんには負けるさ。僕は寝坊助さんじゃあないからね」
「寝坊助って……」
言い返せないのか、困った顔をする八雲紫。その顔が面白くて、ついクスクス笑ってしまった
「……まぁ良いわ。それで、私のお誘いは受けてくれるのかしら?」
「良いよ?久し振りに幻想郷の空も飛び回ってみたくなっちゃったし」
僕は八雲紫が開いた空間の裂け目……スキマに潜り込む。相変わらず、ギョロギョロとスキマの中は目玉がびっしりだ
「相変わらず悪趣味だね、紫さん」
「そうかしら?私は気に入ってるのだけれど……」
「まぁ、紫さんが良いなら良いんじゃないかな?さぁ、幻想郷へ行こう」
「そうね、向かいましょうか」
八雲紫がスキマの中に穴を開けると、外の景色が映った
「これが幻想郷か……随分変わったみたいだ」
「そうね。あの頃とは全くと言っても良いかもしれないわね」
「ふーん?じゃあ早く行こう!楽しみになってきちゃったし」
「じゃあ、行きましょうか
お帰りなさい。幻想郷へ」
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