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「本気で……一人で待つつもりなんですか? 隊長」
千冬副隊長の納得いかないと言わんばかりの表情を横目に素っ気なく答える。
「本気」
「危険過ぎます!! せめて一人、護衛を付けさせてください!!」
「それじゃ意味がない。あっちは私一人を指名して、あのカフェに呼び出してきたんだから」
「だいたい」と深いため息を吐きながら。
「極秘とはいえ、四番隊を連れてきて、このテナントビルに配置させとくのだって、どうかと思ってるぐらいなのに……。その上、護衛までつけたら、出られるものも出られるなくなるって」
「当然でしょう!! あなたはもっと死番隊隊長であることを自覚するべきです!!」
「死番隊隊長ねぇ……。ちょっと頑張れば誰でもなれるわよ、こんなもん」
「なれませんよ!! あなたの代わりは誰もいないんですから、もっと自覚してください!!」
「代わりなら、副隊長がいるじゃん」
「荒絹隊長!!」
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