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 結論から言うと、父から虐待されていたんだ。  僕はずっと学年一番だったのだけれど、  何が気に喰わなかったのか、僕が家に居る間は片時も休まずに勉強をしていないと、父は激昂した。  食事やトイレ等、動物としての最低限の行為以外は、一切の行動を制限された。  うちは広いリビングの中央に、3段しかない小さな階段が在り、そこにリビングやダイニングを見渡せる、大きめの勉強コーナーが在った。  こちらから見渡せる、という事は、あちらからも見渡せるという事で、  父は僕が勉強をサボっていないか、常に監視していた。  僅かに手が止まろうものなら、熱湯を背中にかけられ、  うたた寝してしまえばベルトの金属部分で、鞭のように打たれた。  肌が爛れ、裂け、肉が剥き出しになっても凄惨な苦患は続いた。  意識がトリップし、痛いのだか明るいのだか眠いのだか、今思うと当時の感覚は良く解らない。  とにかく、毎日が地獄だった。  何度も父を殺そうと思ったけれど、不甲斐ないことに、僕にはその勇気が無かった。  だから逃げることしかできなかったのだ。
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