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2013年の7月7日に父は83歳で亡くなりました。
父が福島で倒れてから10年が経っていた。
それは、2004年の3月10日父が73歳の事、
私は40代前半、まだまだ寒い日が続いていて、そろそろ夕食の準備をしなくてはとメニューをポトフに決めて、いつもの我が家特製、具材の大きめのおでんの様なポトフは冬の定番でした。
我が家の夕食は、みんなの仕事の関係で遅くなることが多かった。
それを丁度煮込むのにストーブの上に鍋を置いた時だった。
電話が鳴った、母からだった。
多分、夜8時ぐらいだったろうか?
特に慌てている感じではなかったが、
父が出掛けた福島のスキーの民宿で倒れた事、
救急車で運ばれた事、
病状は脳溢血だという事、
その旨の連絡が入院した病院からあり、もう遅いので交通機関では行けないので明日にすると言った。
私は違和感を感じていた。
先日も、スキーに出掛けた父が余りにも帰りが遅いと、遭難したのかも?と大騒ぎしたばかりだったので、戸惑いを感じていた。
「何?言っているの?今直ぐそっちに行くから。」と言うと、
力なく「きっと、ダメかもしれない。」と言った。
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