七不思議 ~その5 ・ 骸骨の徘徊~

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子供が歩いていくその先には、そのこと同じくらいの身長の子が立っていた。 「ああ?何がいらないだよ」 「ねぇ、もうそのくらいにして帰ろうよ」 「あのクソガキにもう一言言ったらな」 男はもう一度子供に近寄った。 一歩近づく、すると奥にいた子供がこちらに近寄ってきた。 明かりのない廊下ではその姿を見ることは出来なかった。 もう一歩男が近づくと、子供がさらにこちらに近寄ってきた。 子供は丁度、窓の所まで近づいた。 この日は、満月の夜だった。 雲に隠れていた満月が窓から子供の姿を照らし出した。 「ひっ!!」 「うわっ!!」
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