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子供が歩いていくその先には、そのこと同じくらいの身長の子が立っていた。
「ああ?何がいらないだよ」
「ねぇ、もうそのくらいにして帰ろうよ」
「あのクソガキにもう一言言ったらな」
男はもう一度子供に近寄った。
一歩近づく、すると奥にいた子供がこちらに近寄ってきた。
明かりのない廊下ではその姿を見ることは出来なかった。
もう一歩男が近づくと、子供がさらにこちらに近寄ってきた。
子供は丁度、窓の所まで近づいた。
この日は、満月の夜だった。
雲に隠れていた満月が窓から子供の姿を照らし出した。
「ひっ!!」
「うわっ!!」
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