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『い・・・た・・・い』
またどこからか声がした。
ゴボッ!
そしてまた、水道の蛇口から何かが出てきた。それは、耳のようなものだった。
『さ・・・む・・・い』
か細い声でまた声がした。
ゴボッ!
また何かが蛇口から出てきた。それは、細切れにされた舌だった。
『こ・・・ろ・・・す』
怒りに満ちた声が聞こえてきた。
ゴボッ!
最後に男性が目にしたのは、血塗れの肉片が蛇口から出てくる様子だった。
「うわぁぁぁぁぁ!!」
男性は走り出した。後ろを振り向かないようになるべく遠くまで逃げた。
そして、水道から一番離れた教室に逃げ込んだ。
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