2人が本棚に入れています
本棚に追加
姉はあの日以来、学校以外では俺について来るようになった
実質、俺もまんざらじゃ無かったけど、流石に風呂やトイレなんかも来ようとしないで欲しいもんだ…
だがそれと共に、百合子からは日に日に嫌われていった。
本人に聞いた訳じゃ無いが、目つきを見りゃわかる
あれは蔑むとかそういった類のもんじゃ無い。それには明確な殺意があった
もちろん俺は頑張ったさ
姉ちゃんも百合子も傷付かないように努力をしてみた
でも俺はこんな状況に耐えられるほど強く無かった…
『それ』は肌寒い冬のこと
百合子の誕生日のことだった…
最初のコメントを投稿しよう!